日奈久温泉 旅館 幸ヶ丘

お勧め度 ★★★★

【お勧めポイント】
源泉ドバドバ掛け流しオーバーフロー!な大理石のお風呂

【泉質】
アルカリ性単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)

【公式Info】
Web:https://hinagu-onsen.jp/distinations
住所:熊本県八代市日奈久上西町394
TEL:0965-38-3016

訪問記

2021年のお盆休みを利用して南九州をぐるっと回った、ほっとすぱ太郎。
鹿児島県日置市の「吹上温泉 新湯温泉旅館」を後にし、温泉通に人気の「湯川内温泉かじか荘」を目指し北上しました。
しかしレンタカーで2時間ほどかけて到着した先に見えたのは、コロナウイルスのため「県外お断り」の看板。
…こればかりは仕方がない。
すぐに次の目的地を探して見つけたのが九州八十八湯に選出されている日奈久温泉の「旅館 幸ヶ丘」でした。

宿泊できない旅館

「旅館 幸ヶ丘」は日奈久温泉の温泉神社参道にたたずむ昭和30年代創業の老舗旅館です。
今日もGoogleMap頼りにキョロキョロしながら歩いていましたが、温泉神社の鳥居をくぐった先にちょうど旅館があり、なんだか急に温泉に感謝しながら進みます。
「旅館 幸ヶ丘」はかつては旅館でしたが、現在は日帰り入浴のみ営業しています。
受付に人はおらずインターホンで呼び出すスタイル。
少しドキドキしながらインターホンを押すと、気さくなオーナーさんがすぐに出て来てくれます。
入浴料の500円を支払い、世間話をしながら浴場へと案内してもらいました。

古き良き旅館の雰囲気

「旅館 幸ヶ丘」は宿泊できませんが、建物は旅館のままですので古き良き旅館の雰囲気が味わえます。
玄関を上がるとまず床の木材が立派で、石を流し込んだような細工に目を奪われました。
何と言う加工なのか名前はわかりませんが、初めて見たので思わず写真を撮ってしまいました。
こういった手間がかかりそうな加工って今ではなかなかできないですよねきっと。
続く浴場への通路も鄙びた雰囲気たっぷりで見応えがあり、宿泊に来たような気分になれ楽しいです。

源泉掛け流しドバドバのオーバーフロー

浴室の扉をカラカラと開けると脱衣所と浴場にしきりの無い、これまたレトロなスタイルのお風呂が登場!
床は大正ロマンを思わせる大理石です。規模は違えど四万温泉の「積善館」と雰囲気が似ていると感じました。
敷地内に自家源泉を所有しているそうで、新鮮なお湯がそれはもうドバドバと湯船に注がれオーバーフローしています。
謎の巨大な鯉からお湯が出てくる点も面白いです。何かのモチーフでしょうか。
44度近くあるので長湯はできませんが、「すぐに出るのは勿体ない!」きっと誰もがそんな気持ちになると思います。
この日は幸い独泉できたため、誰も来ないことを祈りつつ初めてのトド寝に挑戦しました。
大理石が暖かくて肌触りも良く、とても気持ちが良かったです。

開湯600年の鄙びた温泉街

ゆっくりと温泉を味わった後はのんびりと日奈久温泉を散歩することにしました。
急遽寄ったので事前に何も調べていなかったのですが、国の登録有形文化財にもなっている3階建て木造建築の旅館や、そこかしこに昭和の香りがするお店など、鄙びた雰囲気に包まれています。
最近は昭和をテーマにしたテーマパークなど各地にあり人気ですが、こちらは街全体が昭和の雰囲気のまま残っており、こんなに胸が高鳴る散歩ができるとは思いませんでした。

日奈久ちくわ

日奈久温泉はちくわが有名です。
通りを歩くとちくわ屋さんが何軒もあり、食べ歩きすることも可能です。
この日は晴れた空の下でチーズ入りのちくわ天を頂きました。
ここに来たら絶対に外せないグルメだと思います。

まとめ

何も知らずに訪れた日奈久温泉。そこに待っていたのは映画のような古い街並みと新鮮な温泉でした。
ここにはただ普通の日常が流れているだけなのかもしれませんが、何故かとても魅力に感じてしまう。
今度はあの古い木造の建物に泊まってみたい。今度は家族を連れて来るのも良いかもしれない。
気づけばお気に入りの温泉地に仲間入りです。
心も身体もリフレッシュして次の温泉地に向かいます!

それでは皆さん良い温泉旅を〜。

ほっとすぱ太郎
  • ほっとすぱ太郎
  • 感動と癒しを求めて休日に温泉巡りをしています。全国津々浦々を1人または2人、時には友人たちと。温泉ソムリエを取得しました。ミニチュアダックスと旅行もします。時には海外も。普段は音響業界で働くただのサラリーマンです。