いぶすき元湯温泉

お勧め度 ★★★★

【お勧めポイント】
裏路地にたたすむ古き良き指宿の温泉

【泉質】
塩化物泉

【公式Info】
Web:https://www.ibusuki.or.jp/spa/public/motoyu/
住所:〒891-0406 鹿児島県指宿市湯の浜五丁目19-25
TEL:0993-24-2701

訪問記

2021年のお盆休みを利用して南九州をぐるっと回った、ほっとすぱ太郎。
まずは指宿からスタートしたこの旅、絶景の「たまて箱温泉」を楽しんだ次は、風情のある「いぶすき元湯温泉」にやって来ました!

指宿温泉発祥の湯

指宿と言えば砂蒸し風呂が有名ですが、人気の「砂むし会館砂楽」から徒歩2分ほどの裏路地には指宿温泉発祥の湯とも言われる「いぶすき元湯温泉」があります。
GoogleMapを見ながら指宿のメインストリートをトボトボと歩いていると、わかりやすい看板が見えてきました。

ゆっくりと時間が流れる裏路地へ

ヤシの木が印象的な南国らしい表通りとは対照的に、路地へ入ると昔ながらの風情ある木造の建物が見えてきました。
一目見て地元の人だとわかるようなラフな格好をしたオジサンが入口のベンチでくつろぎ、タバコを吹かしています。
「のんびりとした風景だなぁ」なんて思いながら中へ進むと、タバコのオジサンも慌てて入って来ました。
どうやら店主さんだったようです。
300円を支払い、いざ浴場へ。

シンプル is …

少し早い時間に訪れたので先客は1名のみ、熱湯とぬる湯の並んだ浴槽へ中央の岩からお湯が流れるシンプルで美しい温泉です。窓から差し込む光や吹き込む風、すべてが完璧なバランスのように思える居心地の良さです。
シンプルな湯船だけに新鮮そうなお湯がこくこくと注がれています。
泉質は海の近くらしい塩化物の温泉ですが、透明ではなく少し緑がかったような色で、メタケイ酸を195,8mgと多く含んでいるため美肌効果にも期待ができます。

出典:https://www.ibusuki.or.jp/spa/public/motoyu/

高確率で話しかけられる鹿児島の温泉

あくまで個人的な経験ですが、鹿児島の温泉ではほぼ100%の確率で話しかけられます
「熱くない?」「うちは熱いよ〜」
なんて声をかけられることが多いのですが、鹿児島の方は熱いお湯が苦手なのでしょうか。
草津みたいな熱いお湯が好きな私は全然問題ないのですが、ここでも先客のご老人が温度を気にして声をかけてくれ、
注ぎ口をちょちょいといじって「これでよし」と良い塩梅な注ぎ具合に調整をしてくれました。
近くの旅館で働いている方だそうで、これから夕食だと話すと「ぽんた」という焼き鳥屋さんが安くて良いと教えてくれました。

東洋のハワイ〜鄙びた温泉地〜

ポカポカに温まった身体で教えてもらった「ぽんた」へ向かいます。
塩化物泉で熱めの温泉だったので、しばらく汗が止まりません
せっかくお風呂入ったのに!着替えたばかりなのに!汗だくじゃん!という状況ですが、なんとも身体は軽く心地が良いから温泉は止められません
黄昏時の商店街を通ると、色褪せた看板や錆びた鉄柱、謎のカラオケ店、、、。
どこかで時計の針が止まったような、ノスタルジーを感じずにいられない空間が広がっていました。

ぽんたにて

教えてもらったお店は店構えからして地元の方しか来なそうな雰囲気!
iPhoneをいじりながら1人でチビチビとやっている私に、遠からず近からずの距離感で店員さんがさりげな乾杯してくれました。
文句の付けようがない味と居心地ですぐにほろ酔いのなった私は、
「ずっとこの感じがいいな〜」「指宿に住むとこんな感じなのかな〜」と幸福度の高めなフワフワした状態でお店を後にしました。お財布にも優しくて素晴らしいお店でした。

まとめ

今回で2回目の指宿訪問でしたが、メジャーな所は再確認しつつ、裏路地など初回では見れなかった部分を見ることができ、ますます指宿を好きになりました。
ビーチリゾートがもともと好きですが、そこに温泉という要素や鄙びた商店街などノスタルジックな雰囲気がたまりません。新鮮なお魚やフルーツ、おいしいラーメンが食べられるのも魅力です。
また1人でも友人とでも、家族でも来たい。もはや移住しても良いかも。そう思える指宿でした。

それではみなさん良い温泉旅を〜!

ほっとすぱ太郎
  • ほっとすぱ太郎
  • 感動と癒しを求めて休日に温泉巡りをしています。全国津々浦々を1人または2人、時には友人たちと。温泉ソムリエを取得しました。ミニチュアダックスと旅行もします。時には海外も。普段は音響業界で働くただのサラリーマンです。