八丈島 「汐間温泉(野湯)」
お勧め度 ★★★★
【お勧めポイント】
干潮時に海岸を掘ると現れる絶景野湯
【泉質】
ナトリウム-塩化物泉
【Info】
住所:〒100-1623 東京都八丈町中之郷、汐間海岸
訪問記
2021年、夏の終わりに友人と訪れた八丈島。
海と温泉を楽しもうというシンプルな目的だったのですが、到着した我々を襲った悲劇とは、、、
温泉が全て休業
八丈島には足湯を含めて7カ所の温泉があります。
それらを全て巡ろう!という勢いでレンタカーを借りてさぁ出かけようという時に、
全ての温泉が閉鎖されている事実を知りました。
開いた口が塞がらないとはこのことですが、にわかには信じられず、ドライブがてら温泉へ行ってみましたが本当に全て休業中でした。
せっかくの2泊3日八丈島旅行でしたが、一気にやることが無くなってしまいました。
そんな途方に暮れていた所、海岸を掘ると温泉が湧くかもしれないという有益な情報をTwitterでフォロワーさんから頂きました。(いつも温泉を教えてくれる優しいフォロワー様に感謝しております)
しかし既に10年ほど前の古いブログ記事からの情報でしたので、今でも存在するのか確証はありません。
となれば、やることは一つです。
温泉を掘ろう
干潮時に掘ると温泉が出るという汐間海岸にやって来ました。
一見すると温泉は見当たらず諦めかけましたが、岩をどかすと暖かいお湯が沸いている部分を発見しました!
まさか温泉を掘るとは考えていなかったので素手で岩をどかし、猫のように砂利を堀り、仰向けになれば浸かれるくらいの大きさまで堀りましたが、この日はそこでタイムアップ。干潮が終わり海水に沈んでしまいました。
干潮の前後1時間、タイムリミットは2時間程しか無いようです。
温泉を見つけた喜びは大きかったのですが、不完全燃焼だった私は友人に言いました。
「明日も温泉掘らない?」
翌日の14:00には帰りのフライトでしたが、干潮11:00の前後1時間、つまり10:00〜12:00の間に掘れば温泉を作れます。
もっと大きい温泉を作りたい!
スコップ購入
素手で作業して指先がぼろぼろになってしまった我々は島で唯一の100円ショップCandoへ向かいました。
温泉は素手で掘る物ではありません。軍手とスコップを購入してリベンジです。
リベンジの結果
前日に作った岩風呂は跡形なく消え去っていましたが、今日は準備万端で気合も十分です。
昨日より大きい岩風呂を作りたいという理由だけで、時間も忘れて黙々と掘りました。
7つの温泉に入れなかった悔しさもいつの間にか忘れ夢中になっていました。
2時間の軌跡
入浴時間よりも圧倒的に掘っている時間の方が長かった手作り温泉。
潮が引いている2時間のうち1時間50分は掘っていた気がします。
いい歳の大人が2名、「お湯がでたぞー!」「あったけ〜!」とはしゃいでいたのは異様な光景だったと思いますが、
砂場で遊ぶ子供のように、すっかり童心に帰っていました。
汐間温泉の場所
今回挑戦した野湯は汐間温泉と呼ばれ、かつては温泉地だったのでしょうか?石碑があり、それが目印になっています。
洞輪沢(ぼらわざわ)温泉を通り過ぎ、海岸沿いの細い一本道を進むと、この石碑があります。
車は石碑のすぐ近くに1〜2台停められるスペースがあります。
この付近はサーフィンスポットでもあり、道を行き過ぎるとサーファー等が車を止めている場所に着きます。
まとめ
初めての八丈島では温泉が全て臨時休業という悲劇に見舞われましたが、そうでも無ければ今回の汐間温泉には入らなかったので良い機会となりました。野湯も初挑戦だったので良い経験です。
八丈島は普通の海水浴場からシュノーケリングで海ガメと出会えたり、コンパクトな島に魅力が沢山詰まっています。
同じ東京なのに時間の流れがゆっくりと感じられる素敵なリゾート地でした。
またいつかリベンジしたいと心に誓い、八丈島を後にしました。
それでは皆さん、良い温泉旅を〜!